午前二時のざれごと

R1250RS/RnineT Scrambler/たまにセロー250

3日間で行く北海道ツーリング

5月の6,7,8日が珍しく3連休だったので初めての北海道ツーリングに行ってきました

今まで北海道は長期間滞在してゆっくり回るようなイメージがあり長い休みが一切ない自分とは無縁な場所だと考えていましたが、冷静に考えると仕事終わりの深夜のフェリーに乗れば次の日の早朝から走れるわけで3連休でも軽率に北海道ツーリングを行うべきだと気づきました

 

0日目

2:40分発6:20着の青森→函館の津軽海峡フェリーを予約した

1時頃にはフェリー乗り場に着きたかったので22時前に家を出発。出発まで4時間程仮眠できる余裕があったがワクワクしすぎたため1時間しか寝ることができなかった

 

ODO22921kmで出発

 

出発の時点で雨だったが荷物は全て完全防水、装備も直近にモンベルのレインウェア類を揃えていたので無敵だった

 

1時ころ青森フェリーターミナルに到着。初めてのフェリー利用で心配だったので事前に色々と予習してきたけれどスマートチェックインで発券したあとどこに行けばいいのかよく分からずに構内をさまよう。係の人が立っていたのでどこへ行けばいいのか聞くとまだ時間があるからターミナルで休んでいていいとのこと

 

ターミナルで待っていると出発40分前くらいに乗船開始のアナウンスが入った

 

券に書かれているのりばまで構内にある看板をたどって向かう。のりば付近になると誘導する係の人が結構な人数立っているのであとは券を見せて案内に従いバイクは一番最初に乗船する。この便では5台くらいバイクがいた

 

初めての深夜のフェリーにワクワクが止まらない。出発すると荷物をとりに戻れないので貴重品や必要な物をバックパックに詰めてビューシートを目指す

 

180°リクライニングできるシートで座り心地は良かった。ただ寝袋とか持ち込める余裕があるのなら雑魚寝できるスタンダードのほうが仮眠はし易いかもしれない

酔いやすいので初フェリーはどんなものかと思っていたけれど若干揺れている感覚はあるもののなんともなかった。思いの外エンジン音と振動があったのでノイズキャンセリングのあるイヤホンとかあったらもっと快適かもしれない

 

結局船内でもソワソワしてあまり寝付けず2時間程仮眠したところでそろそろ到着ですよというアナウンスで目がさめる。カーテンを開けるとすっかり外は明るくなっていた

下船はバイクが一番最後に降りるので一旦ロビーで待機して車の人たちが乗り込んでから最後に徒歩、バイク組が車両の場所へ行き下船の準備をする感じでここらへんも初見でよく分からずにあたふたした

 

1日目

フェリーを降りてからは雨雲を抜けるために高速を使い一気に北上する

 

そこらへんを走っても道幅が広く視界は開けており頭上には矢印がありいきなり北海道みを感じ感動する

 

道の駅いわないまで来ると太陽が出てきたのでカッパを脱ぎ泥の跳ね上げでめちゃくちゃになっている荷物を少しきれいにした

 

セイコーマートで小休憩を取りつつ走る

 

初日の宿は留萌にとってあったので海沿いを走って向かおうと計画していたが2日目にオロロンラインを走る予定だったので海は明日に取っておこうと思いなんとなくニセコ方面へ変更。羊蹄山ビューポイントで撮影

 

16時ころホテル着

 

早速大活躍だったモンベルのストームバイカー。雨の日のグローブ問題は4Lテムレスを普段使ってるグローブの上から被せるのがおすすめ

 

旅先で見つける地元民御用達のスーパーかなりすき。夕飯を調達

 

1日目の走行距離は628キロ

 

走行ログはこんな感じ

2日目

寒さで目が冷めたのでスマホを見ると留萌3℃。備え付けのストーブをつけて出発の準備をする

 

早朝5時行動開始

最高の天気にルンルン気分で走り出すがしばらくして昨日ガソリンを入れていないことに気づく。トリップは丁度200キロ程でまだ半分くらい残ってるでしょと思ったが宗谷岬までは200キロ程距離があり一度給油は必要なので一旦止まって道中のガソリンを検索する。マップに出てくるガソリンスタンドがほぼ全て休業日という表示でこの日が日曜日だったことを思い出す

職場の先輩のガソリンだけは気にして走ったほうがいいという言葉を思い出し、これはおそらく勢いで行ったらガス欠する可能性があるという結論にいたりこの時間(5時)からやっているガソリンスタンドを探すも全く見つからず、開いているガソリンスタンドを求め旭川方面まで戻る決断をする

高速で旭川方面まで行き無事開いているセルフスタンドを発見し給油、全く同じ道をたどり元の場所まで戻り往復130キロ。少々時間をロスしてしまったが問題ない

北海道ツーリングの100キロなんて誤差だからね。後で落ち着いて検索したら留萌に6時から開いてるスタンドがあった(ガバ旅ポイント+114514点)

教訓:北海道ツーリングは一日の終りにガソリンを入れておいたほうがよい

 

気を取り直してオロロンラインを目指す

どこを走っても道が広くて見晴らしがいいし流れも速くて信号も無ければそもそもあまり車もいない。ツーリングにアミューズメント的な要素をあまり求めず延々と走り続けているのが一番楽しいのでもう天国かと思った

 

オトンルイ風力発電所

風も穏やかで最高すぎた。思い描いていた北海道らしい道

 

どこで止まっても地平線まで続く道路の写真が撮れる

 

白い道を通り宗谷岬を目指す

 

青と緑と白のコントラストが気持ち良すぎだろ!

 

丁度12時ころ今回のツーリングの目的地である宗谷岬へたどり着く

 

雲ひとつ無い晴天で薄っすらと樺太が見える

 

日本最北端踏破の実績解除完了

 

達成感に浸りつつ次の目的地を目指す

 

この青空の下で食べる弁当が一番うまい

 

エサヌカ線

90°曲がった瞬間にこの景色でただただ感動した

 

穏やかな風と鳥の鳴き声しか聞こえない。横にはなんか動物もいるししばらくヘルメットを脱いでぼーっとしていた

この日は溜めていたローカットを聞きながら走る

www.youtube.com

2人のことを知らなくても普通に面白いので長距離ツーリングのお供にどうぞ。はまったら曲も聞こう

 

2日目の宿は温泉に入りたくて定山渓のホテルを適当に予約した

お部屋の方無料でアップグレードさせて頂きましたと説明を受けヘルメット片手にジャケット姿で館内をうろつく。バイクの一人旅で選ぶ場所じゃなかったかもしれねぇ

 

桜は見頃だった模様

 

2日目の走行距離は738キロ

 

走行ログ

3日目

帰りのフェリーは14:20分発の便に乗るので天気もあまり良くなさそうだしのんびり港まで向かうかとゆっくりめの7時に行動開始

いざ走ってみると太陽は出ていないものの山がかなりくっきりと見えるので初日に行った羊蹄山のビューポイントへ向かいリベンジを果たす

 

悪天候の中も走り抜けた装備。やっぱりエンデュリスタンでパッキングするとタフな雰囲気でかなりかっこいい

 

函館港に向かう高速で集中力が切れ奇声をあげて走行していたところタンクバックのスマホか腕のPixelWatchが誤爆したようで緊急通報され突然「警察です。事件ですか?事故ですか?」という声がインカムから聞こえてきてかなり焦る

 

函館港のフェリー乗り場が青森港とはまた少し違った作りだったので少し早めに待機して昼食を取りつつ出発していく船を眺める

 

アナウンスが入ったので先頭で待機

 

バイクはこの1台だけだった模様

 

さらば北海道

帰りは明るい時間帯だったのでビューシートから外が眺められて楽しかった

 

青森秋田は雨予報だったが晴れ男が本州に戻ってきたため太陽が出てきてこの日は結局濡れることはなかった

 

この日は控えめな406キロの走行

 

ODO22921キロスタートで24694キロでゴール。3日半で1773キロの走行でした

RnineT、本当に走っているだけでただただ心地よく楽しいし疲労を感じるほど低重心が効いてくる。ヘリテージというカテゴリでカウルもないネイキッドだけど腐ってもボクサーツインやはりこのエンジンの真髄は旅にあるな…

帰宅してもしかして今の全部夢?と思うくらいあっという間でしたがとても楽しい北海道ツーリングでした。次回は道東、知床方面を走ってみたいなという感じです

北海道ツーリングは思っているよりも敷居は高くないです。是非この3日間のルートをモデルコースとしてご活用ください